俺の東京タワー_2

本当に欲しいものは、手に入らない。

まるで欲しくないかのように生きることが、欲しいものを得る上で大事なのだという。

斎藤環の「生き延びるためのラカン」という本に書いてあった。

俺は、本をちゃんと読むことができない。

いつからか、生きることに焦っていて、何かを腰を据えてじっくりとするということが皆目できなくなった。

だから、この本もかいつまんで読んだ。難しいところは、飛ばした。が、大体は理解できたと思う。

俺が本当に欲しかったものはなんだろう?と考えても無駄で、本当に欲しいものはそもそもわからないのだ。と思う。いや、そんなこともないのか?でも最近はそう思ってる。

俺が欲しかったものは、まず、焦ってたら手に入らないことは確かだ。

しかし、焦ってる。

俺は、これを小説だと言い張ってるので、小説と言うけど、この小説を書いても、欲しいものは見つからないと思う。

肩の力を抜いて、生きていくしかないのだ。

 

小説らしく、書き始めてみよう。

自分の歴史を現在に向かって書いていけばいいのだろうか?

やってみよう。

そして書き直しや削除はしない。したら永遠に終わらないので。

 

俺は、1994年に日本に生まれた。

19才まで、生まれたその場所で過ごした。とある政令指定都市で生まれ育った、ていうか、札幌なんだけど。

なんで、隠してるんだろう。

俺は隠したいのか隠したくないのかどっちなんだ。

くそくだらない。

やめよう。